まずは基礎疾患を治し、生活習慣やいま飲んでいる薬を見直しつづけることが大切です

飯塚慎司さん

[いいづか・しんじ]

1962年、北海道生まれ。子どもの頃から睡眠時の不快感に悩まされていたが、「誰でもあること」と思いながら大人になる。結婚後、自身の症状がむずむず脚症候群によるものと診断される。2005年頃から、むずむず脚症候群に関する情報を発信。現在はfacebookを中心に活動中。

 前回までのコラムでは、むずむず脚症候群にかかると、どのような症状が起こるのかについて書かせていただきました。さらに、子どもにとってのむずむず脚症候群の影響の大きさも書かせていただきました。3回目となる今回は、むずむず脚に対する対処法を書くとお伝えしたものの、私は医師ではありませんし、実際に書こうとすると、気楽に書けるものではありませんでした。ちょっと後悔しているのですが、少しでもお役に立てるのならと、患者ならではの視点で、以下にまとめてみたいと思います。

 まず書かなくてはいけないのは「薬は最終手段にする」ということです。薬は多くのむずむず脚症候群の患者さんに確実に効果を与えてくれますが、問題もあります。服薬する量を増やさないと徐々に効かなくなる可能性があることと、服用をやめたときはよりひどい状況になる可能性があることです。私がまさにそうで、薬の服用を中断すると、ひどいむずむず感に襲われて、まったく眠ることができなくなります。

 幸いなことに、他の薬を併用する、あるいは一時的に切り替えることで、悪化を抑えることが期待できると分かってきています。お悩みの方は「むずむず脚症候群 オーグメンテーション」で検索すると、いくつかの情報が得られます。

 さて、それでは、私が考えるむずむず脚症候群の対処法について、順に説明します。

● 基礎疾患をしっかり治す
 軽度であっても、もともと持っている疾患をしっかり治すことが大切です。特に女性の場合は、月経に関する疾患が原因で鉄分不足になり、むずむず脚症候群を発症している人が多いようです。鉄の欠乏症は子どもでも気をつけなくてはいけないことです。他にもむずむず脚症候群が起こりやすい疾患として、糖尿病や肝機能障害などもよく耳にします。

● 他の病気で服用している薬を見直す
 うつ症状がある方は、服用している薬の影響でむずむず脚の症状が出ることがあると聞きます。抗ヒスタミン剤も関係するようです。なんらかの薬を服用されている方は、担当医と相談されるといいと思います。

● 生活習慣を見直す
 カフェインやアルコール、ニコチンは、むずむず脚症候群の症状を悪化させるようです。私の場合は、子どもの頃からそうですが、食べすぎたとき、特に塩分の多いものをとったときに(特に石狩鍋!)、むずむず感に襲われます。いまもそのような気がします。不規則な睡眠も、悪い影響を与えるようです。

● 行動療法
 リラックスしてから睡眠を取ることや、脚のマッサージ、温かい飲み物が効果的といわれます。個人的にはココアに効果を感じています。就寝時に肌を刺激しないパジャマなどの寝具選びも重要です。

● 薬による対処
 担当の医師とよく相談して、複数の薬を試しながら、自分に合ったものを探しつづけることが大切です。

● 番外編
 むずむず脚症候群(レストレスレッグス)を扱った海外のウェブサイトでは、脚もとにせっけんを置くといいという記事をよく見ます。私には効果がありませんでしたが、一度試してみてはいかがでしょうか? 次回は、むずむず脚症候群の患者にとっての〝あるある話〟を書かせていただきます。