高濃度水素水が血管老化を防ぐ

 分子状水素の医療効果について研究している東京都健康長寿医療センター研究所が、高濃度水素水を継続的に飲むことで血管の老化を予防する可能性があると発表しました。

東京都健康長寿医療センター研究所

血管老化

 血管老化は動脈硬化症の増悪とともに進行し、脳梗塞や心疾患を発症する可能性を高めます。血管の一番内側に位置する血管内皮細胞の老化が動脈硬化症の要因であり、脳梗塞などの血管の病気を引き起こすのです。

動脈硬化症

 動脈硬化症の病変は、機能低下した血管内皮に浸潤してきたマクロファージ(異物を貪食する細胞。さまざまな免疫細胞を活性化すると同時に炎症を引き起こすともいわれる。免疫細胞の一種)が酸化LDL(悪玉コレステロール)を大量に取り込んで肥大化し、血管壁にアテローム(瘤状のかたまり)を形成することでつくられます。そのとき、マクロファージが炎症物質を放出するので、さらに血管の老化が進んでしまいます。

抗酸化作用などは報告されていた

 高濃度水素水の飲用について、以前から抗酸化・抗炎症効果が報告されていました。しかし、細胞の老化を抑えられるかどうかはわかっていませんでした。

動脈硬化症モデルマウスを用いて

 今回の研究では、アテローム性動脈硬化症モデルマウスを用いています。

高脂肪食を与えると

 アテローム性動脈硬化症モデルマウスに高脂肪食を与えると、大動脈の血管内皮細胞で老化の指標となる細胞内タンパク質(p21とp16INK4a)の発現上昇と核への局在がみられ、細胞老化の進行が確認されたとのことです。

高濃度水素水を飲用したマウスの場合

 高濃度水素水を常時飲用したマウスでは、高脂肪食による細胞老化が抑制されたそうです。さらに血管内皮へのマクロファージの浸潤も抑制、血管における炎症物質の発現も抑制されたとのことです。

高濃度水素水の可能性

 今回の研究から、動脈硬化病変を伴う血管内皮細胞の老化が高濃度水素水を常時飲用することで抑制されることがわかりました。血管老化はさまざまな疾患の引き金となります。日常的に高濃度水素水を飲むことで、脳梗塞や心疾患などの加齢に伴う多くの疾患を予防できる可能性が、これらの結果から示唆されたとのことです。